ふたつ目のおばけ

なんと、伝兵衛さんのたどりついたところは、一つ目の人ばかりが住む国で、 この国では、あべこべに二つ目の方が珍しいのでした。 伝兵衛さんは見世物小屋で綱渡りをさせられるはめになりました。 「とほほほほーなんでおれが見世物になるんだよ。おかあちゃーん。」 泣き言を言ってももうおそい、見世物にされるものの気持ちが身にしみてわか った伝兵衛さんでした。